鈴木家の復興:古いものを残すために

先週末また兄弟達が揃って仙台の実家へ帰省し、作業をしてきました。
帰るたびに感動するのが、どんどんきれいになっている事実です。
東京にいる息子達はなかなか常駐して作業することが出来ない状態ですが、本当に多くのボランティアの方々の支えで、我が家の宅地内の瓦礫の撤去は終了していました。


瓦礫撤去の最終日に重機操縦をしてくださった方々の一枚

今回の作業では震災で瓦が落ちてしまった屋根部分にブルーシートを掛けるのが目的です。
外から見ても気付くように、瓦が落ちた箇所は陥没したような状態になっていて、そのままでは雨が降る度に水がどんどん滲みていき大事な柱や梁を腐らせてしまう状態でした。
我が家は一説には築300年の家屋を何度も改装・改築をして今に繋がっているらしいのですが、正確な数字はわかりません。ですが、未だに残る釜戸から覗く太い梁は「昔の造り」ということだけは確かに物語っています。


そして私たちはこの古くから残る家を必ず次の世代へと残していきたいと思っています。
こんな立派な太い木をクレーンも使わずに組み上げた昔の大工さんたちの熱気。
茅葺きの時代から住み続け囲炉裏の煙で燻されて黒くくすんだ様は、今なお続く先祖たちの生活を想像させます。
今、この場所にこの家が残ったことに感謝し、これからに繋げていくのが私たちの使命です。

さて、実際に屋根に登っての作業は高所恐怖と戦いながらも、しばらくすると吹く風がとても気持ちのいいものでした。瓦屋根の反射熱も相まって汗だくになりましたが、前に向かって進んでいくための作業は心の上では苦痛にはならないものです。


蔵の屋根の作業の様子


作業後の様子:南から


作業後の様子:北から(北側は雪の重みでもともと痛んでいたので、かなり損傷が激しかった箇所)


母屋と蔵の並んだ様子:北から


母屋の作業の様子


母屋の屋根から見た周辺の風景:南東方向


母屋の屋根から見た周辺の風景:蔵の屋根越しに見える東方向


母屋の屋根から見た周辺の風景:北方向


母屋の屋根から見た周辺の風景:西方向

昨年他界した祖父は
「うちの屋根は二階建ての家より高いんだよ」
とよく自慢していましたが、その比較はさておき確かに屋根に登ると周辺の風景が見渡せる気持ちのいい眺望でした。

そんな風に思えるのも、ここまで瓦礫を片付けてくださった多くの方々のおかげであることを忘れずに生きていきたいと思います。

鈴木家
四男 宏平


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